シルガード9(子宮頸がん9価ワクチン)
シルガード9とは
現在、日本国内で使用できる子宮頸がんワクチンは、サーバリックス(2価ワクチン)、ガーダシル(4価ワクチン)、シルガード9 (9価ワクチン)の3種類があります。
このうち、サーバリックスとガーダシルは定期接種として公費で受けられます(※)。
汁ガード9は現在のところ任意接種ですが、9種類のHPVをカバーし、子宮頸がんの原因となるHPV型の約90%をカバーする最新のワクチンです。従来よりも多くのタイプのHPVをカバーできるワクチンです。
自費摂取される方は
なお、子宮頸がんだけではなく、外陰がん、膣がんの予防効果も期待できます。
公費接種の対象となる方
1、小6から高3までの方
2、1997年4月2日から2006年4月1日生まれの女性
シルガード9が公費接種対象に
令和5年4月より、従来のガーダシル(4価)・サーバリックス(2価)に加えて、シルガード9(9価)も定期接種(無料接種)が行われることになりました。
シルガード9の摂取についてご質問のある方は、ご来院の上、ご質問ください。
従来の子宮頸がんワクチンとの比較表
ヒトパロマ―ウィルス(HPV)の感染が子宮頸がんの発がんに関与すると言われています。
約15種類のHPV(16型、18型、31型、、、など)がハイリスクとされています。
ワクチン接種の流れ
【1】ご来院時に予診票を記載していただきます。
※簡単な問診後、直ちに接種を行います。特別な診察はありません。
※接種前体温が37.5度以上の方は接種をお控えいただきます。
【2】摂取後は副反応観察のため、30分程度院内でお過ごしいただきます。
【3】HPVワクチン接種後にみていただきたい様子ワクチン接種後に、
注射部位に限らない激しい痛み(筋肉痛、関節痛皮膚の痛み等)しびれや脱力等が現れ、
長期間症状が持続するとの報告がございます。(1.5件/10万回摂取)。
このような症状はワクチン接種と関係なく思春期の女子に見られることが最近の研究で分かっています。
万が一重篤な症状が起きた場合には適切な診療が可能な医療体制が整っておりますのでご連絡願います。
副作用
シルガード9を接種した後に、注射した部位が腫れたり痛むことがあります。
これは、体内でウィルス感染を防御する仕組みが働いているために起こっており、通常は数日程度でおさまります。
シルガード9の副作用は以下の通りです。
重大な副反応(本剤又はガーダシルの自発報告で認められた副反応)
- 過敏症反応(アナフィラキシー(頻度不明)、気管支痙攣(頻度不明)、蕁麻疹(頻度不明)等)
- ギラン・バレー症候群(頻度不明)
- 血小板減少性紫斑病(頻度不明)
- 急性散在性脳脊髄炎(ADEM)(頻度不明)など
費用
シルガード;24,000円(各回)