改定案
ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの接種を逃した方へ(キャッチアップ接種について)
平成9年度生まれ~平成17年度生まれ(誕生日が1997年4月2日~2006年4月1日)の方で以下の条件を満たす方は、HPVワクチンを公費(自己負担なし)で接種が可能です。
・一度もHPVワクチン接種を受けていない方
・過去にHPVワクチン接種を合計3回受けていない方(1回目又は2回目まで終了している)
キャッチアップ接種をご希望される方はお気軽にご相談ください。
子宮頸がんについて
子宮頸がんとは、子宮の入り口(頸部)にできるがんです。
日本では年間約2,900人の女性が子宮頸がんで亡くなっています。
発症タイミングは20代後半から40歳前後が多いのが特徴で、子育て世代の母親が家族を残して亡くなるケースが多いことから「マザーキラー」とも呼ばれています。
子宮頸がんの原因
ヒトパピローマウイルスは主に性交渉で感染し、女性の多くが一生に一度は感染するといわれています。感染しても大部分は自然に排除されますが、まれに持続的に感染することがあり、5年から10年以上を経て一部ががんの発症につながります。
ヒトパピローマウイルスには100種類以上の型が存在しますが、全てががんの原因となるわけではありません。現在使用されているワクチンは、子宮頸がんの原因の6、7割程度を占めているとされる、2種類又は4種類の型に対して感染を予防する効果があります。
予防方法
子宮頸がんの最も有効とされる予防方法はワクチン接種です。
国内だけではなく、海外でも予防効果は証明されており、世界保健機関(WHO)からも積極値なワクチン接種が推奨されています。
上記グラフ資料は新潟市での、ワクチン接種率とHPV16/18型の感染率グラフです。
子宮頸がんの50~63%はHPVウィルスのうち、16/18型が原因と言われています。
つまり、ワクチン接種を行った場合と行っていない場合で、HPV16/18型の感染率を調べる事で、予防効果の有無が分かります。
上記のグラフでは、HPVワクチン接種率に比例してHPV16/18型感染率が減少している事が証明されていることから、ワクチン接種には予防効果が十分にあると言えます。
予防接種はいつ受けるのがいいの?
予防接種はHPVウィルスに感染する前に接種する事で、高い効果が期待されています。
上記グラフは、到達年齢別のおよびHPVワクチン接種時の年齢別の子宮頸がん累積罹患率となります。
16歳以下で接種している場合と17~19歳で接種している場合とでは、罹患率は大きく異なります。
この年齢による要因は、主に性交渉の有無と言われています。つまり、性交渉が行われる前にワクチン接種を行う事で、より予防接種の効果が期待されます。
まだ、ワクチン接種を行っていない方は、早めのワクチン接種をお勧めしております。